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多発する医療過誤事件。もし被害に遭ってしまったら?

医療過誤事件について

医師や医療従事者の過失によって、身体に傷害を負ったり、障害が残ったり、命を落としてしまった場合、法的には損害賠償を請求することができます。 この「過失」というのは、とても難しい概念です。例えば手術の結果、不幸にして命を落としてしまった場合、後から考えれば、あの時こうしておけば助かったのではないかとは言えても、手術の当時、医師として期待される合理的な手段を尽くしていたのであれば、結果として成功はしなかったとしても、過失があったとの判断は難しくなります。 このように、そもそも医療過誤と言える可能性があるのか、まずは調査しなくてはなりません。調査の結果、医療過誤が疑われるのであれば、訴訟の提起を検討することになります。

 

医療過誤事件の流れ

1. 相談・受任

お手元にある資料をもとに今後の手続きを検討します。事案の経過などを箇条書きでも良いので、メモなどにまとめていただけると、相談がスムーズになります。医療過誤か否かを判断するために調査 が必要であれば、まずは調査事件として受任します。

2. 証拠保全

調査の一環として、カルテなどの資料を収集します。廃棄や改ざんのおそれがあれば、証拠保全といって、裁判所の手続きを利用して証拠を確保します。

3. 協力医からの意見聴取

医療過誤か否かの判断には、高度な医学的知識が必要とされます。協力医に依頼して、カルテを検討してもらったり、専門知識についてアドバイスをもらったり、意見書を書いてもらったりします。

4. 訴訟

調査の結果を総合し、弁護士としても法的な判断や問題点を説明致します。最終的に訴訟を提起するか否かは、慎重に相談して決めることになります。

5. 鑑定

訴訟において、専門的・医学的判断が必要な場合には、鑑定を行うことになります。もちろん、先に述べた協力医の意見書も証拠の一つですが、医学上の判断は、医師によって見解が分かれることがあります。裁判所も様々な意見を聞いて、最終的には裁判所自身が判断することになります。

6. 証人尋問

担当した医師や医療従事者から直接事情を聞く手続きです。

7. 和解・判決

訴訟が進んでいく中で、医師の過失や損害額について一定の目処が立てば、早期の解決をはかるために和解という形で事件を終了することがあります。 和解が整わなければ、判決をしてもらうことになります。